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【検証】バッパ翔太と中国の“情報工作”疑惑──ウイグル動画の背後に何があるのか

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引用:Instagram

人気旅系YouTuberのバッパ翔太さんがウイグル自治区を訪れた動画を投稿して以降、およそ3か月間も動画の更新が止まっていました。

その後、過去動画の編集版が投稿されるなど、バッパ翔太さんがこ3か月沈黙していた状況の裏で、彼のその後の動画内容や再生数の異常な伸びについて、多くの検証系YouTuberやジャーナリストが注目しています。

中でも、元共同通信記者でジャーナリストの篠原常一郎さんは、今回のバッパ翔太さんの沈黙の3か月の謎について深く、また広い視点で考察しており、自身のチャンネルで「中国によるYouTuber囲い込みの可能性」を指摘しました。この発言は大きな波紋を呼び、ネット上でさまざまな議論が巻き起こっています。

本記事では、篠原さんの検証内容をもとに、バッパ翔太さんを取り巻く状況をわかりやすく整理していきます。

それではいってみましょう。

目次

1. バッパ翔太のwikiプロフィール

バッパ翔太さんを知らない方もおられると思いますので、まずwikiプロフィールにまとめてみました。

引用:Instagram
項目詳細
名前バッパー翔太(Bappa Shota)
本名(本名:?? 翔太)(姓は非公表)
年齢26歳
誕生日1992年3月12日
出身地兵庫県(姫路市)
家族非公開
身長約 170 cm
学歴非公表(高校卒業後、大学進学の記録なし)
※東洋大学付属姫路高校卒との情報あり
実家実家は姫路にある可能性が高い
代表著作流れのままに旅をする。 GO WITH THE FLOW
(KADOKAWA)
特技(部活)野球
好きな国メキシコ

旅系YOUTUBERとしてとても人気があり、フォロワー数も100万人以上と根強いファンも多いYoutuberです。

詳しくは、以下のブログにまとめております。興味ある方はお読み下さい。

2. 篠原常一郎とは何者?

引用:篠原常一郎公式ウェブサイト

篠原常一郎とは何者?

篠原常一郎(しのはら・じょういちろう)氏は、日本のジャーナリスト・政治評論家として知られています。
元共産党員という経歴を持ち、現在はYouTubeチャンネル「篠原常一郎チャンネル」などで政治・国際情勢・報道の裏側について独自の見解を発信しています.。
特に、中国や北朝鮮など東アジア情勢に詳しく、近年では「情報戦」や「SNSを通じた世論操作」といったテーマを積極的に取り上げています。鋭い分析と内部事情に精通したコメントで支持を集める一方、発言が物議を醸すこともある論客タイプのジャーナリストです。

3. 再生数“90万回超え”の違和感

篠原さんによると、バッパ翔太さんの沈黙していた理由についての説明動画(ベトナムで撮影されたもの)はすでに90万再生を突破しています。

それまでは、10~30万回の再生が通常でしたが、ウイグル自治区の動画後、ベトナムで撮影した2つの動画が桁違いに伸びています。篠原さんはそこに注目しました。

篠原さん自身も関連動画を多数投稿していますが、「自分のチャンネルでは10数万再生が限度」と語り、その画像をアップしてからの再生数の伸び方に強い違和感を抱いたといいます。

「論争になっている相手側の動画がこれほど伸びるのは不自然。コメント欄にも“捨てアカウント”のようなものが目立つ」(篠原氏)

引用:古是三春_篠原常一郎 – YouTubeより

篠原さんはこの現象を、
「中国側の情報工作ネットワークによる“拡散支援”の可能性ではないか?」と分析しています。


3. 中国の“国家規模のYouTuber囲い込み”

篠原さんは、2021年6月に行われた中国共産党の「大外宣伝工作会議」で
習近平国家主席が「海外のインフルエンサーを積極的に活用すべし」と指示を出した点を重視しています。

その後、中国共産党宣伝部や国営企業、半官半民のメディア会社がSNSインフルエンサーへの接触を強化し、「滞在費無料」「案件提供」「再生支援」などの形で“親中的な発信”を行うクリエイターを増やしているといいます。

「直接お金を渡さず、滞在費やサービスを通じて実質的な支援を行うケースが多い。
その見返りとして、中国を肯定的に描く動画が量産されている」(篠原氏)

引用:古是三春_篠原常一郎 – YouTubeより


3. 同様の事例──ウイグルを旅した他のYouTuberたち

篠原さんは、バッパ翔太さん以外にも「ウイグル旅行を紹介するインフルエンサー」がいると語っています。その一例として、オーストラリアを拠点に活動する若い夫婦YouTuber「タム旅」さんを紹介しました。

引用:たむ旅 – YouTube ※中国南方航空で中国に向かう、たむ旅さん

彼らは、中国南方航空による「新疆ウイグル自治区ツアー」を紹介する動画を投稿し、サムネイルには「航空会社のロゴ」や「朝食ビュッフェ付き5つ星ホテル無料」といった文言が並んでいます。

「動画内で“航空会社の公式サイトから予約できます”と案内しており、
明らかに案件的な構成になっている」(篠原氏)

引用:古是三春_篠原常一郎 – YouTubeより

南方航空は中国人民解放軍の空軍とも関係を持つ“半国営企業”とされており、旅行案件の裏に「国家的な宣伝目的」がある可能性も指摘されています。


4. 「新疆は安全で平和」──中国の宣伝ツアーの実態

さらに篠原さんは、中国政府や領事館が主導する「ウイグル自治区観光ツアー」の存在を紹介しています。
その一つが「日本市民新疆訪問団」という企画です。

引用:日本人対象の新疆ツアー第一陣がスタート 「想像以上」に充実のツアー日程–人民網日本語版–人民日報

大阪の中国総領事館が主催し、参加者は「平和で豊かなウイグル」を見学するという内容になっています。

「“テロリストのプロパガンダに騙されるな”というスローガンまで掲げ、習近平体制の“美しい新疆”をアピールしているのでは?」(篠原氏)

引用:古是三春_篠原常一郎 – YouTubeより

これらの取り組みは、中国の「大外宣(対外宣伝工作)」の一環とされており、SNSや動画サイトを通じた情報発信戦略の一部と見られています。


5. 欧米でも進む「インフルエンサー利用」

篠原さんによると、こうした動きは欧米でも確認されています。

以下のYoutuberの動画は、バッパ翔太さんが公開した動画と似通った動画を投稿しており、その似通った動画は案件動画なのではと言われております。

特にDrew Binskyさんの香港の動画は、バッパ翔太さんの香港の動画と登場人物やカット割り、場所などすべてが一致しておりおそらく案件動画であると篠原氏は考察しています。その考察動画が以下になります。


なお、BBCは2021年12月の報道で、欧米のYouTuberが中国から旅行案件を受け取り、新疆ウイグル自治区やチベットを「平和で魅力的な場所」と紹介していた事例を紹介しました。

以上のことから動画の裏には中国政府からの案件である可能性をぬぐい切れない証拠があるようです。

「滞在費はすべて無料で、中国企業から撮影協力を受けたと証言したYouTuberもいる」(篠原氏)

引用:古是三春_篠原常一郎 – YouTubeより

再生数が急激に伸びることで広告収入も増えるため、インフルエンサーにとっては魅力的な“ビジネス”となっている面もあるようです。


6. バッパ翔太さんは「利用された」のか?

篠原さんは、バッパ翔太さんが「中国の宣伝活動の一部に巻き込まれた可能性がある」と分析しています。
ただし、本人が意図的に加担していたかどうかは分からず、
「知らないうちに利用されてしまうケース」も少なくないと指摘しています。

「中国の工作は直接的ではなく、あくまで“協力的に見える構造”を作るのが特徴です。
だからこそ、慎重な検証が必要です」(篠原氏)

引用:古是三春_篠原常一郎 – YouTubeより


結論:YouTuberが直面する「情報戦」の時代へ

Tymon OziemblewskiによるPixabayからの画像

バッパ翔太さんのウイグル動画をめぐる議論は、
単なるYouTube上の論争にとどまらず、
「国家による情報発信の最前線」にまで及ぶ問題となっています。

旅行動画や文化紹介の裏で、
「誰が利益を得ているのか」「誰の意図を伝えているのか」を見抜く力が、今の視聴者にも求められているのかもしれません。

そして、沈黙を続けるバッパ翔太さんが次にどのような言葉を発するのか。
その一言が、真実を解く鍵になるかもしれません。

あくまでも推測の域での分析となりますが、今回紹介したジャーナリストである篠原常一郎さんの考察は、様々な事例などを用いてより具体的に分析しているため、真実により近づいた内容となっております。

バッパ翔太さんの案件以外にも様々な「謎」について、面白い考察をしています。

今後もバッパ翔太さん、また篠原常一郎さんのチャンネルから目が離せません。

後までお読みいただきありがとうございました。

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