近年、アメリカではレコードの売上がCDの売上を超え、レコード人気が再燃していることをご存じでしょうか?
レコード人気が再燃した理由の1つとして、CDやデジタル音源のような機械的な音よりアナログの温もりのある音を好むリスナーが増えたことがあげられます。また、レコードジャケットのアートワークも含めて物としての価値も高まっています。
初心者リスナーの方も増えており、レコード店でレコードを探す若者もよく見かけるようになりました。
そんなレコード聞くために必要な物の1つにレコードプレーヤーがあります。CDの場合は、昔流行ったCDラジカセやコンポなどがあれば、簡単に聞くことができます。レコードはどうやって聞けばよいのでしょうか?
レコードプレーヤー以外に様々なオーディオ機器が必要になりますが、最近では、スピーカー内臓型、またBluetooth内蔵型のものなど安易にレコードが聞けるオーディオ機器が発売されております。以前からそのようなものはありましたが、ここにきてレコード人気が再燃していることから、各メーカーから発売されております。
初心者の方でこんな悩みを持つ方も多いかと思います。
・レコードを買ったけど、どうやって聞けばよいのか分からない
・音響機器が高そう、配線も良く分からない
・そもそも音響機器やレコード針がどこに売っているのかわからない
そんな初心者の方でも簡単にレコードを楽しめる機材を紹介したいと思います!
それではいってみましょう!
レコード聴くために必要なものとは?
レコードを聴くのに必要な機器は簡単にいうと以下4つとなります。
1、レコードプレーヤー
レコードから音を取り出すのがレコードプレーヤーの役割です。レコード針を含む「カートリッジ」と呼ばれる部分でレコードの溝の情報(凹凸)を読み取り、電気信号に変換します。電気信号を読み取り、それを音に変換します。
こののレコードプレイヤーのみで聞けると勘違いしている方が多いようです。
2、フォノイコライザー
レコードプレーヤーで音を取り出したあとは、「フォノイコライザー」と呼ばれる機器で音を復元します。
アナログレコードは盤面に掘られた溝に音を記録しており、低い音や大きい音は振幅が大きいため針の動きが大きくなり、 そのまま記録したのではレコード針が溝から飛び出してしまい再生することができません。一方で高い音は振幅が小さいため、盤面のノイズと混じってしまいやすいのです。それを防ぐために高音は大きめに記録されています。
つまり、低音は小さく、高音は大きくレコードに記録されます。
そういったように音の高さによってレコードへの記録されるため、その記録された音をバランスよく復元する装置であると理解いただけたらと思います。
3、アンプ
アンプという言葉はよく何気なく使う言葉ですが、いざ、『アンプって何?』と問われると答えに困ります。そもそもアンプとは何のことを言うのでしょうか?アンプという言葉は、アンプリファイア(amplifier:増幅する)から来ています。つまり音を増幅するという意味になります。アンプは音を増幅させる働きがあります。
そもそもCDプレーヤーやレコードプレーヤーが、CDやレコードから読み取る音楽の信号はとても小さいため、そのままではスピーカーから大きな音を出すことができません。アンプによって信号を増幅してスピーカーへと送り、スピーカーから大きな音を出す働きをしています。
4、スピーカーやヘッドフォン
最終的にフォノイコライザーで復元され、アンプで音を増幅し、その音を出力するのがスピーカーやヘッドフォンになります。
ここまで見ていくと、レコードを聴く環境のない方は、以下のことからレコードを購入しても聴くまでに様々な壁があることが分かります。
- 機材が複数台(プレーヤー、フォノイコライザー、アンプ、スピーカー)必要であること
- それぞれの機器同士の接続方法が複雑であること
- どのプラグ・コードで何をつなげばよいのか分からない(知識が必要)
- それぞれの機材が高価であること
そんな初心方にお勧めのレコードプレーヤーを紹介いたします。オールインワンなプレーヤーで複雑な配線なども不要です。音質、音量には物足りないかもしれませんが、手軽にレコードを楽しめるプレーヤーとなっております。それではご紹介いたします。
第1位 オーディオテクニカ ワイヤレス レコードプレーヤー AT-SB727 サウンドバーガー
単体では音はなりませんが、販売ランキングで1位(2023年6月)となっているため紹介いたします。このサウンドバーガーは1980年代に発売され、大ヒットを記録したポータブルレコードプレイヤーです。現在はレコードブームの影響から、オーディオテクニカから復刻されました。軽量で、どこでも気軽に持ち運べることはもちろん、新機種では内蔵型だったスピーカーを取り外し、Bluetoothスピーカー(別売)での再生が可能になっています。以前は機種自体にスピーカーが内臓されていたため、海外へレコードの買い付けやレコード屋などで試聴する際にもお店に持ち込み使用していたようです。充電して屋外へ持ち出すことも可能なので、キャンプやピクニックなどのアウトドアでも活躍しそうですね。お気に入りのレコードを持って、好きな場所で聴けるそんなレコード好きのことを考えたプレーヤーとなっております。
第2位 ION Audio レコードプレーヤー Max LP
ステレオスピーカーを搭載したオールインワンUSBレコードプレーヤーです。シンプルなデザインがおしゃれで、木目を活かしたナチュラルな天然木パネルPと、高級感のあるブラックの2色展開です。リビングや書斎など様々なシチュエーションでもなじむデザインです。ほこり防止のカバーが付いているところもgood!
USB端子を装備しており、レコードの音源をUSBケーブル経由で、スマートフォンやパソコンに録音することができます。
ステレオスピーカーを搭載しているためその他の機材は不要です。Max LP1台でレコードを楽しむことができます。
第3位 ION Audioレコードプレーヤー Archive LP
2位で紹介したION MAX LPの前機種のようです。Archive LPは、USB端子、ステレオ・スピーカーを搭載したオールインワン・ターンテーブルなのですぐにレコードを聴くことができます。内蔵のステレオ・スピーカーでのリスニングはもちろん、USB経由で、アナログ・レコードのサウンドを、コンピューターやiOSデバイスにデジタルファイルとして取り込んだりすることができます。RCA端子を接続することによってご自宅のコンポから出力することも可能です。天然木を使用したデザインは、様々なシチュエーションにもマッチします。
第4位 山善(YAMAZEN) キュリオム マルチレコードプレーヤー リモコン付 MRP-M100CR(DB)
カセットテープ、CD、レコード、AM/FMラジオを楽しめるマルチレコードプレーヤーになっており、スピーカーも内臓しているためコンセントを指すだけで様々なフォーマットの音源を聴くことが可能です。USBやSDカードにも対応してるのでレコードの音源をデータとして録音可能です(CD、カセットテープへの録音はできません)。レトロな高級感の漂うデザインでゴールドのパネルが目立ちます。少し大きいので場所を取ることにはなりますが、これでほぼすべての音源を再生できる点がこのQriomマルチレーコードプレーヤーの一番の利点かと思います。その機能性もありながら価格もお手頃となっております。
第5位 ION Audio ポータブルレコードプレーヤー Vinyl Transport
Vinyl Transportは、クラシックスタイルのトランク型レコードプレーヤーです。デザインがレトロでポップな雰囲気でカラーも3色展開されており、女性も含めて幅広い層に人気があります。
ハンドル付きで、単3電池での駆動も可能なことから、持ち運びにも最適です。本体にはスピーカーが装備されているので、別途スピーカーを用意しなくても、すぐにアナログレコードを楽しむことができます。
重さは約2.8kgとなっており、若干重さはありますが、電源が取れないシチュエーションでも使用できる点やデザイン性が他のプレーヤーにない利点かと思います。あなたの大好きなレコードとVinyl Transportを持って、アウトドアやレジャーで音源を楽しむことも可能です。
いかがだったでしょうか?
オールインワンのレコードプレーヤーですので、音量、音質、耐久性などはプロ仕様のものより劣るかとは思いますが、レコード初心者の方がとりあえず『レコード聴く、触れる』のには入りやすい機材かと思います。
サウンドバーガーは少し高い価格設定になっておりますが、IONから出ている3機種は価格もリーズナブルでスピーカーも内臓されており、大きさもコンパクトですので初心者には購入しやすい商品となっております。
レコードにはジャケットなどアートワークとしても楽しむことができますが、やはり、音源を聴いて楽しむことが本来の楽しみ方ですので是非、レコード買ったけど聴くための機材がない方や、納屋や押し入れにしまっていたレコードを再度楽しみたい方はぜひ今回ご紹介した機材で楽しんで頂けたらと思います。
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。
今後も皆様の素敵なレコードライフに必要な情報などを発信していきます!